ゆめネットができるまで

ゆめネット理事長/下安賢治


ゆめネットは、平成16年6月23日に設立されました。これは私の永年の「ゆめ」でありました。

昭和62年、私の次男が小児ガンを患い、3ヶ月の入院生活を経てこの世を去りました(次男は死後献眼し、誰かの目となって生きています)。この経験を通じて、私は子供の入院生活について深く考えるようになりました。また、入院中、次男への献血のため多くの人にお世話になり、その恩返しの意味も込めてボランティア活動に取り組む決意をした次第です。その第一歩として、私はまず骨髄移植のドナー登録をし、数年後実際にドナーとなりました。そのときの経験を通じて得たものは言葉に尽くせません。「人の役に立ちたい」という思いは募るばかりです。

さて、入院中たくさんの子供(入院患者)や努めて明るくふるまう温かい家族を見ました。が、その心中は、病気そのものについてだけでなく、退院したあと学校の勉強についていけるかといった不安も抱えながら過ごしていらしたようです。そこで、学習塾で指導する自身の仕事・技術を活かし、「病気で長期入院している子供たちに退院後不安なく学校に通えるように学習支援をしよう」という思いに至ったのでした。

NPO法人の立ち上げを思い立ってから1年。ゆめネットはようやく産声をあげました。命名の由来は、「子供たちの将来にゆめをつなぐこと」からきています。また、誰にでも親しみやすく呼びやすい名前を、ということも考えました。NPOの活動としては、地域の人々の役に立てるような活動も併せて行っていきます。受験で悩む小学生・中学生にさまざまな学校の様子を知っていただき、今後の進路決定に役立てていただくイベントも実施する予定です。活動はまだこれからですが、たくさんの人の役に立てるよう、努力していきたいと考えています。